道の駅あさひまち「りんごの森」では、
生産者の皆さまと協力して、
この冬から新たな試みを始めました。
りんご農家が中心の朝日町では、
りんごの生産量に比べ、野菜の生産量はどうしても少なくなります。
特に冬場ともなると、雪の多い朝日町ではハウス栽培もなかなか難しく、
野菜の数はぐっと減ります。
それは道の駅の売り場でも顕著に見られます。
では冬場の野菜商品不足、ひいてはお客様の数をいかに獲得するか、
そこで声が上がったのが今回の試み。
雪中貯蔵を利用した野菜の長期保存に挑戦です。
名づけて「越冬菜(えっとうさい)」。
コンテナに野菜を収納し、雪で覆います。
それだけですが、これで天然の冷蔵庫の出来上がりです。
家電の冷蔵庫と違い、電力よる冷気温の揺れがないため、
一定の温度と湿度を保ったまま貯蔵ができます。
また寒さにあたった野菜たちは、
自らの体が凍結しないように糖分を出し、自らの体を守ろうとします。
それにより結果的に甘い野菜へと変化することになります。
初めての試み。試験を兼ねての運用です。
果たしてうまくいくでしょうか。
まずは12月の中ごろ、店舗近接の芝生の広場に、
金網3枚を敷設しました。
ねずみの侵入を防ぐためです。
しかしそれからが大変です。
雪が、肝心の雪が降りません。
果たして本当にできるのだろうかと思っていた年末、
どかんと最強寒波の襲来です。
降るわ降るわの大雪です。
さて、あとはいつ実行するか・・・・。
バタバタバタバタとスケジュールを調整し、
年末の忙しさもあって、年明けに決行となりました。
そして、1月7日(月)。
いよいよ雪に野菜を埋めます。
まずは埋もれていた金網を掘り出します。
そのあとは持ち寄った野菜の糖度を計ったのですが、
バタバタとしていて、写真に収めておりませんでした・・・・。
そして埋設です。
並べたコンテナに板を載せ、
その上にブルーシートを敷きます。
ねずみが侵入しないように周りを雪で踏み固め、
あとは雪で覆っていきます。
除雪機2台を使用し、周りの雪をなんとかかき集め、
どんどんかけていきます。
30分くらいでしょうか。
ようやく雪室の完成です。
少し分かりづらいですが、
棒が立っているところがコンテナの隅の部分です。
あとは雪が減らないように、
経過を見ながら掘り出しを待ちます。
ちなみにこちらは1月9日(水)の様子です。
少し雪が増えました。
何から何まで初めての試み。
果たして野菜たちの運命はいかに・・・。
続きはまた次回。