2019年1月11日金曜日

第1回 道の駅あさひまち『越冬菜』

こんにちは。担当の乃森です。

道の駅あさひまち「りんごの森」では、
生産者の皆さまと協力して、
この冬から新たな試みを始めました。

りんご農家が中心の朝日町では、
りんごの生産量に比べ、野菜の生産量はどうしても少なくなります。
特に冬場ともなると、雪の多い朝日町ではハウス栽培もなかなか難しく、
野菜の数はぐっと減ります。
それは道の駅の売り場でも顕著に見られます。

では冬場の野菜商品不足、ひいてはお客様の数をいかに獲得するか、
そこで声が上がったのが今回の試み。
雪中貯蔵を利用した野菜の長期保存に挑戦です。
名づけて「越冬菜(えっとうさい)」。

コンテナに野菜を収納し、雪で覆います。
それだけですが、これで天然の冷蔵庫の出来上がりです。
家電の冷蔵庫と違い、電力よる冷気温の揺れがないため、
一定の温度と湿度を保ったまま貯蔵ができます。
また寒さにあたった野菜たちは、
自らの体が凍結しないように糖分を出し、自らの体を守ろうとします。
それにより結果的に甘い野菜へと変化することになります。

初めての試み。試験を兼ねての運用です。
果たしてうまくいくでしょうか。


まずは12月の中ごろ、店舗近接の芝生の広場に、
金網3枚を敷設しました。
ねずみの侵入を防ぐためです。


しかしそれからが大変です。
雪が、肝心の雪が降りません。
果たして本当にできるのだろうかと思っていた年末、
どかんと最強寒波の襲来です。

降るわ降るわの大雪です。
さて、あとはいつ実行するか・・・・。
バタバタバタバタとスケジュールを調整し、
年末の忙しさもあって、年明けに決行となりました。

そして、1月7日(月)。
いよいよ雪に野菜を埋めます。


まずは埋もれていた金網を掘り出します。

そのあとは持ち寄った野菜の糖度を計ったのですが、
バタバタとしていて、写真に収めておりませんでした・・・・。

そして埋設です。

コンテナを金網の上に並べていきます。




並べたコンテナに板を載せ、
その上にブルーシートを敷きます。


ねずみが侵入しないように周りを雪で踏み固め、
あとは雪で覆っていきます。

除雪機2台を使用し、周りの雪をなんとかかき集め、
どんどんかけていきます。
30分くらいでしょうか。
ようやく雪室の完成です。


少し分かりづらいですが、
棒が立っているところがコンテナの隅の部分です。

あとは雪が減らないように、
経過を見ながら掘り出しを待ちます。

ちなみにこちらは1月9日(水)の様子です。
少し雪が増えました。


何から何まで初めての試み。
果たして野菜たちの運命はいかに・・・。

続きはまた次回。