2020年12月29日火曜日

第2回 道の駅あさひまち「越冬菜」

こんにちは。担当の乃森です。
開店前からの一仕事を終え、眠気もひとしおの私です。

本日、「越冬菜」の埋め込み作業が無事終了いたしました。

唐突に何を言い出すのだとお思いでしょう。
それもそのはずです。
昨年は記録的な雪不足のため、あえなく中止となり、
前回が2年前になります。
しかも今年でまだ2回目という若い事業です。
まだほとんど知られていないのは当然です。
「越冬菜」は「えっとうさい」と読みます。

冬場は必然的に野菜類の出品がグッと減ります。
しかも朝日町は雪の多い地域ですから、
ハウスで野菜を栽培するという方もそれほど多くありません。
では冬場の野菜不足をどう解決するか・・・。
そこで出てきた案が野菜の「雪中貯蔵」です。

野菜の雪中貯蔵は雪国では昔から行われてきた農家の知恵です。
電気で動く冷蔵庫は温度や湿度にムラがありますが、
雪の中は冷蔵庫とは違い、零度近くの温度と一定の湿度を保ったままです。
その為野菜に無駄なストレスを与えることなく、長期の保存が可能となります。

さらに雪中貯蔵の優れた点は単に長期保存だけではありません。
雪の中でじっと眠る野菜たちには驚くべき変化が現れるのです。

零度近い寒さにさらされた野菜たちは、
細胞内に「糖」を出し、凍結から身を守ります。
砂糖水が純水よりも凝固点が低いことからもわかりますね。
自らの体を守るための野菜たちの行動が
結果的に野菜自体に「甘さ」をもたらすのです。

2年前の「越冬菜」は大成功となりました。
今年は2回目。前回の埋め込み方法から少しやりかたを変えて挑戦です。

前回は平たく並べましたが、今回はこのように囲いを用いて高く積み上げる方法です。


コンテナを積み上げます。




ブルーシートで覆って、あとはここに雪をかけていきます。


カメラ係の私が除雪機を操作したので、残念ながらその様子の画像がありません。
ガガガガガっと、ドババババっと雪をかけ、雪をかけ、
はい、こうなりました。


コンテナたちがすっぽり雪の中へ。
こうなるまでに結構てこずっています・・・。

さあ、もう一山です。


そして私がたどたどしい手つきで除雪機を操り・・・。

うわっなんだ!!


突然、強力な助っ人が!!


会員さんが巨大トラクターを持ってきてくれました。
ドババババーっと。
今までの私はなんだったんだというくらい。
乃森、お前の力など耳カス程度だぞと言わんばかりに。


あっと言う間にふた山目が終了・・・。
ありがとうございます。来年もよろしくお願いいたします。

こうして無事野菜たちは雪の中へと入りました。


これからしばらく野菜たちは雪の中でお休みです。
掘り出しは1か月以上先。
さあ、野菜たちの運命やいかに・・・。

道の駅あさひまち「越冬菜」です。
みなさまどうぞよろしくお願いいたします。