こんにちは。担当の乃森です。
開店前からの一仕事を終え、眠気もひとしおの私です。
本日、「越冬菜」の埋め込み作業が無事終了いたしました。
唐突に何を言い出すのだとお思いでしょう。
それもそのはずです。
昨年は記録的な雪不足のため、あえなく中止となり、
前回が2年前になります。
しかも今年でまだ2回目という若い事業です。
まだほとんど知られていないのは当然です。
「越冬菜」は「えっとうさい」と読みます。
冬場は必然的に野菜類の出品がグッと減ります。
しかも朝日町は雪の多い地域ですから、
ハウスで野菜を栽培するという方もそれほど多くありません。
では冬場の野菜不足をどう解決するか・・・。
そこで出てきた案が野菜の「雪中貯蔵」です。
野菜の雪中貯蔵は雪国では昔から行われてきた農家の知恵です。
電気で動く冷蔵庫は温度や湿度にムラがありますが、
雪の中は冷蔵庫とは違い、零度近くの温度と一定の湿度を保ったままです。
その為野菜に無駄なストレスを与えることなく、長期の保存が可能となります。
さらに雪中貯蔵の優れた点は単に長期保存だけではありません。
雪の中でじっと眠る野菜たちには驚くべき変化が現れるのです。
零度近い寒さにさらされた野菜たちは、
細胞内に「糖」を出し、凍結から身を守ります。
砂糖水が純水よりも凝固点が低いことからもわかりますね。
自らの体を守るための野菜たちの行動が
結果的に野菜自体に「甘さ」をもたらすのです。
2年前の「越冬菜」は大成功となりました。
今年は2回目。前回の埋め込み方法から少しやりかたを変えて挑戦です。
前回は平たく並べましたが、今回はこのように囲いを用いて高く積み上げる方法です。
カメラ係の私が除雪機を操作したので、残念ながらその様子の画像がありません。
ガガガガガっと、ドババババっと雪をかけ、雪をかけ、
はい、こうなりました。
コンテナたちがすっぽり雪の中へ。
こうなるまでに結構てこずっています・・・。
さあ、もう一山です。
うわっなんだ!!
突然、強力な助っ人が!!
ドババババーっと。
今までの私はなんだったんだというくらい。
乃森、お前の力など耳カス程度だぞと言わんばかりに。
ありがとうございます。来年もよろしくお願いいたします。
こうして無事野菜たちは雪の中へと入りました。
掘り出しは1か月以上先。
さあ、野菜たちの運命やいかに・・・。
道の駅あさひまち「越冬菜」です。
みなさまどうぞよろしくお願いいたします。