2021年9月5日日曜日

未知なる味わい

こんにちは。担当の乃森です。
まずはこちらから。

==本日のりんご============
・つがる
・あかね
・さんさ
・キュート
・ジェネバ
・未希ライフ
・ブラムリー new!!
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九月に入って気温がガンと下がり、唐突に夏の終わりが訪れたようです。
私も急いで長袖を引っ張り出してまいりました。
もっと緩やかな四季の変化はないものでしょうか。
いきなり暑い、いきなり寒い。最近の季節の変わり目はこんな感じです。
これはいきなり雪が降りますぞ。

ではお店の様子です。

昨日は雨にもかかわらず、入荷が多い印象でしたが、
日曜日の本日は隙間が目立つ箇所もありますね。


キュウリ、ナスもスカスカな感じです。



スモモの入荷がほとんどなかったので、栗を並べました。
生きくらげもひとパックのみ。


ナメコです。キノコが並ぶと秋を感じます。
ナメコたっぷりのナメコ汁、堪りませんね。


枝豆が再び並び始めました。この地域の特産「秘伝豆」はもう少しあとです。


オクラ、トウモロコシ、アケビです。
新聞ではアケビも春の霜被害を受けたとか。
今年の収量はいかほどでしょうか。


ネギです。


キャベツ、大根、食用菊、ピーマン、シシトウ。


モロヘイヤ、ツルムラサキ、金時草、エンツァイ。


それからカボチャです。


こちらは「金糸瓜」。そうめんカボチャなどと呼ばれます。
輪切にして茹で、果肉をそぎ取ります。
繊維状の果肉はサラダなどにするとシャキシャキ食感でおいしいんですよ。


スモモは「サンセプト」が出ています。大玉です。
隣りにはイチジクが並びましたね。


西洋梨の「バートレット」です。
西洋梨は滑らかな食感が特徴。とろけるような舌ざわりがとてもいい。


本日は和梨がたくさん出てきました。
ほとんどが「幸水」です。和梨の代表的な品種です。


こちらは「八雲」という和梨。
みずみずしくて果汁たっぶり。やさしい甘味がジュワっと広がります。
「りんごより梨が好き」という方は結構いらっしゃいますね。


あれほど桃だらけだったのに、本日の桃の入荷は随分と大人しいですね。


贈答用、


訳あり品も含めて入荷はこれだけです。


ただ、もの凄い大玉の桃が並んでいましたよ。
画像では伝わりにくいでしょうか。
「かぐや」という桃です。「かぐや」は晩生の「あかつき」という感じですね。


隅で窮屈そうにしているは、ブドウです。
本日は黒ブドウの「ブラックビート」が並びました。
甘味・酸味のバランスの良いブドウですね。


さすがにりんごの町の朝日町です。
主役をはっていた桃たちを蹴落とす勢いで、どんどん出てきます。
こちらは酸っぱいりんご「あかね」と、やさしい甘味の「さんさ」。


本日は「つがる」がすごい。溢れんばかりに並びます。
夏りんごの代表格。


まだまだこちらにもりんごが並びます。
「ジェネバ」「キュート」「未希ライフ」、隣に見慣れない青りんごが。


こちらは通称「クッキングアップル」と呼ばれる「ブラムリー」です。


イギリスなどでは古くから盛んに栽培され、
お菓子や料理の材料としてよく利用されています。
さすがに調理用とあって、生で食べると強い酸味と渋味があります。
食べられないというほではありませんが、一度お試しあれ。
なかなかに、なかなかなお味です。

調理用りんごという概念がまだ珍しい日本では、それほど多くは栽培されていません。
栽培地として長野県の小布施町というところが有名ですね。


ブラムリーはジャム、パイなどのお菓子はもちろん、
煮崩してピューレ状にしたものを肉料理のソースとして使うんだとか。
どんなものなのか試してみたくなりますね。
ただ、我が家は「芋子汁」がぴったりだからなぁ。
りんごソースの肉料理なんて、絶対に出てきません・・・。
自分でやるしかないか・・・。
無理だな。

肉料理にりんごソースという発想自体が、体に全く馴染まず、
なまじっかオシャレな雰囲気のフレンチレストランなんかに行くと、
落ち着かず、異世界に迷い込んでしまったかのような気分になる私です。
生まれ育った環境のせいか、食の世界を知らなすぎるのか。
それなりに食の経験も積んできてはいるはずですが、
食の世界は果てしなく広く、深い。
私が出会っていない味は数えきれないほど存在しているはずです。

日常の感覚のほとんどを視覚に頼って過ごす私たちには、
「味わう」という行為は脳に強い刺激を与えるんだとか。
目に見えないもの、しかも「味覚」は主観ですから、
味わうことは「よく考える」ということです。
脳の劣化が激しい私には、この「味わう」という行為がいいのかもしれません。
脳の機能も少しは回復するでしょうか。

そういえば、初めて「くさや」なるものを体験したときは、
確かに「よく考え」ましたよ。
あの味を、あの風味を脳で処理するのは結構な作業でした。
あの味を言葉で表すにはどうしたらいいか。
最終的に私は言い表した表現はここでは書きませんが、
およそいい大人とは思えない稚拙な表現でしたね。
脳が追い付かなかったか。

味は経験だという人がいます。
「ブラムリー」、気になる方はぜひどうぞ。

お待ちしております。