2022年1月27日木曜日

『越冬菜(えっとうさい)』掘り出し終了

こんにちは。担当の乃森です。

第3回となります雪中貯蔵野菜『越冬菜』の掘り出しが先ほど完了しました。
今年は昨年ほど手こずることなく、すんなりと終了です。

昨年は雪山にどんどん雪が降り積もり、
かなりの重量となって中のコンテナを押しつぶしてしまったことから、
今年は雪が降る度に削り落とし、荷重がかからないように考慮しました。
その作業をやっているのは・・・もちろん私です。


かなりコンパクト。
これなら掘り出しも簡単です。

さっそくスコップで削っていきましょう。


あれ?あれれ?
く、空洞が・・・。


思っていたよりも雪が密着しておらず、側面の雪壁とコンテナの間に空洞が。
大丈夫でしょうか。


埋め込みの時に側面の雪を固めなかったのが原因でしょうか。
それとも埋め込みの次の日に雨が降ったせいでしょうか。
詳細はわかりませんが、肝心なのは中の野菜の状態です。

とりあえず上の雪をどかしていきましょう。





ちらり。


おお。おお!!
ばっちりです。
コンテナ潰れもありません。


ちょっと試験的にりんごも入れてみました。


少し食べてみましょう。

パリパリ。シャキシャキ。

大根のみずみずしさといったら、たまりません。
人参、キャベツは口の中で甘さが広がります。

雪の中で寒さに当たった野菜たちは、
自らの体を凍結から守るため、細胞内に糖を作り出します。
砂糖水が普通の水と比べて凝固点が低い、
つまりなかなか凍らないのと同じ原理を用いて野菜たちは身を守る訳です。
その結果、細胞内に糖が増えるので、食べると甘いということですね。
また雪の中は湿度が高い状態が保たれるので、乾燥を防ぐどころか、
乾き気味だったものは水分量を取り戻す以上に、みずみずしく変化します。

とにかく野菜にとってはいいことしかない雪中貯蔵。
雪国の昔からの知恵のすばらしさに改めて感心する次第です。

さあ、この野菜たち。
この週末の29日(土)、30日(日)と期間限定で販売されます。


道の駅あさひまち『越冬菜』。
ぜひご賞味ください。
よろしくお願いいたします。